表紙名古屋仏壇職人塗り詳細

塗り材料


手塗りにより塗りの厚みも厚く、強度、耐久性に優れているのは昔の宝物からも実証済み。作業性を良くするために吹き付け漆というのもありますが、吹き付けるために少量の漆に混ぜ物を多く入れてあるため本当の漆とは言えません。しかしながら、少しでも漆が入っているためカシューよりは良質だと思います。
カシュー 漆の主成分であるウルシオールと成分が似てるため漆の代用とされています。自然乾燥で乾き、何倍かに薄めてエアスプレーで吹き付け塗装が出来るので大量生産など作業性は良いです。しかし、吹き付けのため塗りの厚みは薄い。材料費が安いため、現在の安価な仏壇や洗濯仏壇はこの塗料が使われていることが多い。
ウレタン樹脂 一般的に家具など使用されていますが、仏壇にも最近では使われているのもあります。


下地


堅地 漆に地の粉や砥の粉などを混ぜて塗る下地法。非常に丈夫で、塗りお椀など漆器に使われる下地法で有名。
泥地 ニカワに砥の粉や胡粉を混ぜて塗る下地法。漆器と違い水に浸ることない仏壇には、この下地法が一般的。
サフェーサ カシュー成分の下地。エアスプレーでの吹き付け下地になります。


塗りは、後々から品質の差がでるのでとても重要です。